猫と少年 2021/06/14 18:13 Share on Facebook Copy URL Report 猫と少年それは真夏の とある公園ケンカした帰り どしゃ降りの雨右手でそっと 涙を拭った僕のキライな 雨の匂いだ傘もささずに 泣いてる僕に君は無邪気に そっと身を寄せたおどろいた顔で 君を見てみると得意気に喉を 鳴らしてみせた水たまりに浮かぶ ふたりぼっちの空なみだ雲浮かべて なぞる雨音日だまりはいつしか 足音をたて淡く深く ふたりにそっと 寄り添うようにそれは真夏の とある公園揺れるブランコ 降り続く雨泣き声が呼ぶ どこからともなくボクによく似た 涙のにおいそれは真夏の とある公園頬を濡らした 雨色はなぜぽつりアナタは なにかを溢したボクらよく似た ひとりぼっちなんだね夏空に零れ落ちた 大嫌いだ 大嫌いだ閉じ込めた ずっと奥の方 痛いんだ 痛いんだ鈍色に零れ落ちた 大キライは その大キライは雨解けと綻びて 「ありがとう。」水たまりに浮かぶ ふたりぼっちの空なみだ雲浮かべて なぞる雨音日だまりはいつしか 足音をたて淡く深く ふたりにそっと 寄り添うようにねぇ、僕ら ふたりにそっと 寄り添うようにそれは真夏の とある公園頬を濡らした 木洩れ日の雨夏に仄めく 藍に目を閉じた僕の好きな 君のにおいだ